世はまさに大SNS時代。
特にYoutube、X、Facebookなど誰でも簡単にアカウントが作成できるSNSが社会に影響を与えている。
今回はSNSでよく見られる問題の名称について軽くまとめてみた。
調べてみると結構面白い。
僕自身、心理学は無知の為、古い情報があるかもしれないが悪しからず。
エコーチェンバー
代表的なのはこれ。
自分と同じ意見や価値観ばかりが繰り返されて可視化されるといった状態。
SNSのアルゴリズムは自分の発言やフォロー先を分析し、似たような意見を集めて表示していく。
もちろん自分の好きなゲームや筋トレについて投稿すれば、これに関連したことが表示され、有用な情報を掴むことができる。
しかし、自分の主張を述べる場合は注意が必要。
アルゴリズムやフォローしているアカウントの情報によって、自分の主張と同意見の内容が羅列されやすくなってしまう。
そのため、異なる意見の表示がされなくなり、反対意見に対しての耐性が極端に低くなる。
まさに井の中の蛙。
いざ自分の発言が大海に飛び出て反対意見を受けた時に、過剰に反応してしまい、攻撃的になってしまうところが散見される。
無理しない程度に日ごろから視野を広げておこう。
ちなみに似たような現象で「フィルターバブル」というものも存在する。
確証バイアス
自分と同じ考えの情報を重要視し、それ以外を軽視してしまう状態。
SNS上で言い争いになった時に、外野から見て会話が成立していないところを見たことは無いだろうか。
この会話が成立しない理由は、自分と同意見じゃないから重要視しない
→つまり、そもそも相手の文章を読んでいない。だって自分と同意見じゃないから考える必要が無い。
でも、多分相手がこちらの意見に一部同意したり、謝ったりするところだけは読むことができてそう。
といった感じである。
これが厄介なのはエコーチェンバーと悪循環を起こすこと。
エコーチェンバーで同意見を集める→確証バイアスでそれらの意見が正解だと思い込む
→反論されるが異なる意見だから無視or攻撃→エコーチェンバーで以下無限ループ
このアルゴリズムだとデマや陰謀論を信じてしまうのも納得してしまう。
書いてて怖くなってきた。
公正世界仮説
なんか哲学っぽい名前。
良いことをすれば良いことが起こる。悪いことをすれば罰を受けるといった考え方。
因果応報。
一見聞こえは良さそうに見えるが、結構凶悪である。
よく散見される場面は、「いじめ」問題。
SNS上では、普通であればいじめた加害者に問題があると思う人が多数だが、中にはいじめられた方にも問題があるという考え方をする人もいる。
なぜだろうか。
これは「どんな理不尽な事件であろうが、被害者側に悪いところがあったから事件が発生した。」
と考えることによって、良い人が罰を受けるはずがないという上の考えを成立させることができ、自分は善良だから被害を受けないと認知する。
怖くなってきた。トイレ行ってくる。
ロジハラ(ロジカルハラスメント)
論理的、正論で相手を追い詰めること。
相手が感情論になっているところに、データや数字を叩きつけて屈服させるところがたまに見られる。
論破の化身。
白黒はっきりさせたい人や、完全にマウントを取りたい人がよくやってる。
論破された相手がやばい人じゃない限り、外野から見ていて良い気はしないことがある。
「いやー、そうなんだけどそうじゃないんだよなー」みたいなモヤモヤ感。
正直、ロジカルなことは悪い事ではないし、ビジネスにおいては必要不可欠。
ロジカルじゃないと資料の指摘えげつないし。
しかし、コミュニケーションという場では、なぜ相手が感情論になっているのかという背景を汲み取り、ロジカルを持ち出しつつ妥協点を探すのがコミュニケーションの一環だと思う。
まぁ感情論側がどう考えてもやばい方向に押し切ろうとしてる時とか、徒党を組んで法律や規則を捻じ曲げようとしているときは別だが。
敵意帰属バイアス
相手に敵意が無い場合でも敵意があると感じてしまうこと。
例えばSNSで、
Aさんは「〇〇はこういう情報があったから駄目だ。」と投稿したとする。
それを見たBさんは「それに対して調べたんですが、特にそういった情報が見受けられませんでした。資料とかってどこにありますか?」と返信する。
Aさんは「こいつは自分にマウントを取るために資料を提示しろと言ってきたんだ」と思い込む。
→よし、論争だ。
Bさん「えぇ…」
こういった感じ。
対立争いの発端になったりしている。
特にSNSは言葉だけが表示される為、穏やかな気持ちで文章打っていようが攻撃的に見られてしまうことが多々ある。
語尾に自動で♡マークをつける仕組みにしよう♡。
アンコンシャス・バイアス
無意識の偏見という意味。
例えば、「若いから〇〇できないだろう」や「体重が重いから足が遅いだろう」など無意識に発生してしまう偏見のこと。
SNSだと、客観的見て正しい意見を言っているアカウントのアイコンが、「アニメ」という理由で「これだからアニメアイコンは…」と一蹴されていたり、肩書が凄い方の意見にとりあえず同調したりなどがよく見られる。
そしてここからいつもの論争に発展し…といった具合だ。
無意識に発生してしまう偏見の為、対策がかなり厄介らしい。
日ごろから相手の情報に左右されることなく、発言をしっかり見る癖をつけるしかない。
バイアスは誰にでも存在する。
重要なのは思い込みに気付けるかどうか。
僕も気を付けよう。
ダニング=クルーガー効果
能力が低い人ほど自分に自信を持ち、能力が高い人ほど謙遜すること。
正直これめっちゃある。
自分ではテスト結構手応えあったと思っても、そういう時に限って思ったより点数が低かったり、期待すればするほど落ちていく現象。
つまりワイは能力低いってことか彡(゚)(゚)
そんなことは置いといて、SNSだと声デカ族がこれに当たる。
声がでかい奴らの意見が尊重され、専門家の声がかき消されて間違った情報が出回るといった状況がよくある。
まさしくこれである。
なんであんな確証もなく自信に満ち溢れた発言できるんだろうか。
あの自己肯定感の高さはちょっと羨ましい。
他にも、俗にいう「アンチ」という存在もこれなんじゃないかと再注目されてるらしい。
以上、昨今のSNS上の問題とその名称を調べてみた結果でした。
(心理学の専門家ではないので、古い情報があったらすみません。)
上はほんの一部だけど、調べてみるとめちゃくちゃあった。
我々の行動はすでに把握されているということか。
今この記事を書いて投稿することにも何かしら名称がありそう。
まぁ歴史は繰り返すと言うし、過去にも似たようなことがあったんだろうな。
最近はビジネス系や哲学系の本ばっか読んでたし、知識広げるために心理学系の本も読んでみようかな。
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